街角のコミュニケーション

世の中コミュニケーションだらけ。

年度末の儀式。上司と後輩のやりとり

年度末がやってきた。 コロナに翻弄された今年度はまともに仕事をした感覚があまりない のだが、確実に時は過ぎていて、この会社で一年間やってきた( と思われる)仕事は、 評価や査定という形でスタッフに跳ね返ってくる。 どんな状況下であっても、この「…

名刺の肩書を奪われるということについて

会社の組織が変更になって大きく変わったことが3つある。オフィスビルが移転になったこと、フリーデスクになったこと、そしてもう一つは職制を示す肩書がなくなったことである。私たちには「課長」や「部長」など会社の役職を示す肩書と「デザイナー」や「〇…

名刺の断捨離

会社の引越と新しい職場環境がフリーアドレス化されることが決まったのは、今年の春先、3月のことだった。引越はともかく、私が困ったのはフリーアドレス化の方である。自分のデスクがなくなる。あらゆるものが電子化、データ化されようとも、私のようなアナ…

ペットのネーミングセンス

最近、動物病院に行く機会が増えた。娘(キャバリア・キングチャールズ・スパニエル12歳)が歳をとるにつれて、やたらと病気がちになったことで、週に一度の通院を余儀なくされている。娘の通う動物病院は毎回混んでいて、予約をしても30分や1時間待ちはざら…

ときどき、想うひと(三)鈴木くん  

お前らもっと真面目にやれや!高校3年の夏、 体育館に怒声が響く。 男子バレーボール部キャプテンの鈴木くんの声だ。 最後の夏の大会を控えた練習中、 私のようにチンタラと気の抜けたプレーをしているチームメイトに 対し容赦なくハッパをかけてくる。 もと…

ときどき、想うひと (二) 矢吹さん

実質2浪を経て大学入学を果たした私がまず取り組んだのは、食い扶持を確保することだった。親からの仕送りが期待できなかった私は、日々の生計はもちろんだが、入学金のために拵えた借金返済のために、アルバイト探しに奔走することになった。そして見つけた…

ときどき、想うひと (一)豊川さん

大学の現役受験に失敗した私は、 半ば絶望しながら途方に暮れていた。 母子家庭の我が家に予備校に通えるほどの余裕はなく、 かといって独学で一年間の浪人生活を送る自信もなかった。 そんな私が選択したのは地元を離れて就職するということだった。 当時の…

テレワークの日の自己嫌悪と感謝の気持ち

弊社のテレワークが始まって2週間が経過した。 始まった当初は会計年度末ということもあり、 手掛けていた仕事の納品作業や、仕入伝票の処理など、 在宅であっても、やることはそれなりにあった。4月に入り新年度 がスタートすると、 緊急事態宣言による企業…

好きな後輩が会社を辞めるとき

同じ職場の後輩が、3月いっぱいで会社を辞める。私より一回りも若い彼にはバランス感覚があり、コミュニケーションも仕事もそつなくこなす。何よりも自分の仕事にプライドを持っていて「負けるもんか」という気概がある。そんな気概をギラつかせることなくク…

阿呆なコメントを思い出したら、ムカついてきた

去年のこと。とあるテレビ番組で、芸人を都内の遊園地の檻に入れて衆目に晒す企画を行ったところ、想定外の群衆が殺到し、収拾がつかなくなるというハプニングがあり問題となった。近隣住民の方々は、さぞや面食らったことでしょう。この件について私は、同…

勘違い女と無能な上司が引き起こした騒動

職場がスタッフの業務の振り分け方をめぐって、ざわついている。事の発端は、1人の女性スタッフの理不尽な要求からである。「今の担当業務を外れたい」というのだ。実際、私が要求されたのでもなく、本人から直接聞いたのでもないのだが、この一言があまりに…

本能を叫ぶ少年に心を揺さぶられる

1月のある日のこと。柄にもなく定時で仕事を切り上げ、チャリンコで帰路を辿っていた。時刻は18時をすこし過ぎており、日はとっぷりと暮れている。繁華街を抜けて住宅地に差しかかると、狭い路地に張り付いた家々から、夕餉支度の香りが漂ってくる。幸せな気…

何はともあれシロを主張する同僚

どうやら納品物の誤配があったらしい。らしい、 というのはそれが私の仕事ではなく、3メートル先のデスクにいる 同僚の仕事だからだ。納品物が何かは知らないが、 大阪の配送センターに届くべき荷物が福岡に届いたというのだ。 この同僚は、関係各所にそのこ…

何かとサラリーマンを主張するクライアント

身も心も蹂躙された仕事だった。すべての業務を終えたいま、 この忌まわしい仕事のいきさつを、 半ば放心状態で振り返っているのだが、印象的だったのは、 クライアントの口から再三にわたって発せられた一つのフレーズで ある。「ワタシもサラリーマンなの…

パンチを欲しがるブランドコンサルタント

先日、クライアントとの打ち合わせの場で、 ブランドコンサルタントと会った。その打ち合わせは、 クライアントの新事業の立ち上げに伴うブランド開発をテーマにし たもので、 私の会社はいくつかのコンテンツ制作を請け負っている。 ブランドコンサルタント…

誰にでも話しかける友人

9月最初の3連休は山へと出かけた。 約一年ぶりの本格登山である。パートナーは35年来付き合いがあ る友人で、今回の登山の発案者でもある。 気の置けないナイスな漢だ。 友人は私のような年イチ登山のど素人ではなく、暇さえあれば、 しょっちゅう山に入る上…

プレゼンの振る舞い

私は人とのコミュニケーションが苦手だ。だからこそ、 苦手は苦手なりに、 どんな時でも円滑なコミュニケーションがとれるように心掛けてい る。それは、下手なコミュニケーションをとれば、 必ず自分に跳ね返ってくることを、身をもって学んだからだ。 要は…

「テレワーク・デイズ2019」終了

「テレワーク・デイズ2019」における、この会社のトライアル的な取り組みが先週の金曜日に終了した。2週間のトライアル期間中、私は3日の在宅勤務を体験した。最初はサボれるかな、なんて考えたけど、真面目にやってみるとなかなか良いではないか。大嫌いな…

「テレワーク・デイズ2019」はじまる

今日7月24日は来年の東京オリンピック・パラリンピックの開会式のちょうど一年前にあたる日だ。この日を目指して、社会のさまざまな場面でテスト(実験)が行われている。首都高速が通行規制されたり、移動式の交番が繰り出されたり。交通渋滞の緩和も市民の…

「10連休のゴールデンウィークは要らない」と思う理由について

『ゴールデンウィークの10連休は必要か』そんな議論が起きているのは知っている。正直どうでもいいと思う。答えなんてあるわけがない。必要だと思う人には必要だろうし、必要ないと思う人には必要ないのだろう。どちらの人にも言えるのは、この国の政府が定…

「キャバリア」という犬の名前がどうしても出てこないひと。

先週の休日、娘(愛犬)を連れて近所を散歩していた。娘を連れていると、2回に1回は見知らぬ人に話しかけられる。もちろん、これらの人びとは娘に関心があって、娘を目がけて近づいてきて、話しかけてくる。第一声のほとんどは、娘の容姿をみて「かわいいで…

ルールをつくって、自ら破るクソ上司

この職場には『ワーキング・レポート』なる管理職が部下の業務を把握するための勤怠システムがある。スタッフはそれぞれが担当するジョブの情報を決められたフォーマットに入力し、イントラを介して上司に報告する仕組みである。ワーキング・レポートは、週…

既視感あるね、は悪魔の言葉

「この企画、既視感があるよね」。私たちの世界では打合せの時など、頻繁に使われる言葉である。“デジャブ”という意味もあるが、この場合は、過去に似たようなものを見たことがあるという意味で、転じて「真似をしている」なんて、否定的に使われることが多…

春闘と後輩

春闘の季節です。我が社も例年どおり突入し、例年どおり妥結した模様。社員である以上、私も一応組合員ということになるのだが、組合の会社への要求や、妥結した内容にとくに興味も関心もなく、何かが改善されたという実感もなく、「もう、そんな季節なんだ…

田舎の友人が語る「東京暮らし」に違和感を覚える

ここ数年、年末年始の休暇を東京で過ごす、田舎の友人がいる。友人とは言っても、最近はとくに親しい付き合いがあるわけではなく、SNS上でのつながりしかない。なので、彼が上京したということも、彼が投稿した記事で知ることになる。彼は夫婦で上京し、約一…

謝るアスリート

試合に負けたり、結果が出せなかったとき、謝るアスリートがいる。先日行われた全国都道府県対抗駅伝でも、優勝こそかなわなかったものの、3位とか、4位とか、わりと上位でフィニッシュしたチームのアンカーの選手が、手を合わせて「ごめんなさい」と拝むよ…

クロちゃんの番組企画と、日本人の群衆行動

先日、TBS系のバラエティ番組『水曜日のダウンタウン』の人気コーナー「MONSTER HOUSE」が最終回をむかえた。番組の終盤は生放送となり、視聴者参加で国民投票が行われ、コーナーの主役である安田大サーカスのクロちゃんが豊島園に設置された檻に収監される…

仕事のできない店員と、いい客と

学生時代は都内の高級ホテルで配膳の仕事をしていた。学校そっちのけで働いた。結婚式の披露宴をときどき組み込んで、レギュラーでレストランのウェイターを週5のペースでしていた。私が考える“サービス”の基礎となる経験である。30年前、当時の時給は1,200…

四流の流儀

面白い企画を考えるだけなら三流。その企画をカタチにするだけなら二流、カタチになったコンテンツで世の中を感動させることができたら一流。仕事人として目指すべき指標を尺度にした教訓だ。若い頃は、厳しい先輩たちによく聞かされたものだ。一流や二流に…

あおり運転裁判に感じること

東名高速あおり運転裁判のニュースを見ていて感じることがあった。両親を失くした娘さんが悲痛な思いで語ったのは「注意しただけでそこまでキレる、怒ってしまうということが不思議だと思う・・・」確かにそうだろう。私は、この加害者はうんこみたいなやつ…