街角のコミュニケーション

世の中コミュニケーションだらけ。

いいサービスを受ける前に自分がいい客であるかを考えてみる

いつもは冴えないくせに自分の立場が上と

カン違いした途端、偉そうに振る舞う輩がいる。

私はこういう人間を心から軽蔑する。クズである。

私は学生時代、ホテルのレストランでウェイターのアルバイトを

していたのだが、この手のクズと思しき客を嫌というほど見てきた。

売れない芸能人、ヤクザのチンピラ、ただの成金、その脛をかじって

生きている頭の悪い学生など大勢見てきた。

とにかく、みんな下品な連中だったことを覚えている。

もちろんこんな客はほんの一握りで、この店の普段の客筋はとてもよかった。

だからこそ、こういうクズな客は余計に目立つ。(当人たちは目立ちたいと考えている)

彼らに共通して言えるのは「オレは客だ」という貧しい主張だ。

実際に口に出すやつもいた。「オレは客だぞ!」

客だからわがままが言える、客だから好き勝手していい。

金払ってるんだから、言うこと聞けよ的な言動・・・。

具体的な内容にまで言及しないが、いま思い返しても、腹立たしい。

まだ若かった私は“こんなやつらにまともなサービスなんて必要ない”

そう思っていた。そうすると、すべての接客が雑になる。

結果として、クズな客は、いいサービスを受けられない。

余談だが、松田優作さんの主演映画『野獣死すべし』の中で

鹿賀丈史さん演じるレストランのウェイター真田が

おもむろにクズな客を殴り飛ばすシーンがあった。

殴られた嫌な客を演じていたのは阿藤快さんだ。

とても痛快なシーンである。

・・・私も目の前のクズ客を何度殴ってやろうと考えたことか。

私がそうしなかったのは、決して良心からではなく保身のためであって

今でも殴られて当然だと思っている。

一つホテルの名誉のために言っておくが、ここのスタッフ教育は素晴らしく

私たちアルバイトにもホテルサービスの何たるかを徹底して教えてくれた。

ホテルマンたるものいかなる場合も最良のサービスをお客さまに提供しなければならない。

そういう意味では、私はホテルマンとして失格である。

私がこのアルバイト経験で学んだのは“お客さまは神様です”みたいな

ホテルマンの精神ではない。

いい客でいれば、もっといいサービスが受けられる可能性があるということだ。

サービスを提供する側とサービスを受ける側がそれぞれの役割を果たすことで

良質のコミュニケーションが生まれるということだ。

両者はその場の役割が違うだけで、人間としては対等である。

この教訓は、社会人になってからも大いに活かされた。

実はこれ、普段の仕事のなかの人間関係にも当てはまる。

外部のブレーンによりいい仕事をしてもらいたいのなら

いいクライアントでいることだ。

最後に、アルバイト時代のクズな客のもう一つの共通点として

その多くは “雑魚”か“三流”ということである。

本物のスターやヤクザの幹部クラスは驚くほど品格があり紳士的な客だった。

もちろん私が、誠心誠意のサービスをしたのは言うまでもない。


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