街角のコミュニケーション

世の中コミュニケーションだらけ。

社内情報の錬金術士とその処世術

社内情報の錬金術士がいる。

社員の人間関係、社内恋愛、出世レース・・・。

ゴシップからオフィシャルに至るまで

多くの社内事情に精通している40代の女性。

職場ではデスクを担当している。

この女のコミュニケーション力はかなり高い。

デスクという立場上、他部署のハブとして

機能するため、社内のいたる所に顔が利く。

そして、人当たりの良さを武器に

おやじ世代を中心にした独自のコミュニティを

複数ライン形成している。

典型的なおやじ転がし、おやじホイホイだ。

それぞれのコミュニティは「飲み会」というカタチで

この女の貴重な情報収集の場になっている。

そこで得た社内情報を社内で生きる糧にしている。

おやじの中には経営に近い立場の人間も

いるので、この女は侮れないのである。

女は情報をコミュニティ間で対流させて

自分の存在感を強める。

つまり、Aのコミュニティで得た情報を

Bのコミュニティに提供しつつ、新しい情報を得る。

それをCのコミュニティに提供して、新しい情報を得る。

それをまたAのコミュニティに提供する・・・。

この情報の対流を永遠と繰り返しながら

コミュニティの数を増やし、さらに拡大させていく。

(もちろん、飲み代もおやじにおごらせる)

これが、この女の情報練金術だ。

私も、この女の練金術のカラクリを知る前は

同僚としての付き合いがあった。

この女の情報収集の場だとも知らずに

飲み会にも参加した・・・。

ある日、私の飲み会での言動が

別のコミュニティに筒抜けだと知らされた時

(別の同僚が教えてくれた)

気分が悪くなって、吐きそうになった。

私の言動が、ゴシップネタにされたのである。

しかも、内容はかなり歪曲されていた。

発信元はもちろん錬金術士だ。

それ以来、仕事以外でこの女とは関わらないようにしている。

ちなみにこの女の見た目は、ブス

それは、私の主観ではなく、弊社の男性社員を

代表して主張してもいい。

ブスの統計があるなら参照してもらえばいい。

けれど、不思議なことに

性格だけはいい?と思われている。

みんな人当たりの良さに騙されているのだ。

おやじは特に騙される。

人付き合いが生命線になっているから

基本、人に嫌われないように振る舞うのだ。

権力のある人間に対しては、特にそうだ。

どうして気づかないのだろう、と思うが

きっと、気づかせないのが

この女の世渡りの上手さなのだ。

今宵もどこかのコミュニティのおやじを相手に

社内の情報を小出しにしながら

おいしい酒をおごらせているのだろう。

そうして新しい情報をゲットしてほくそ笑むのだろう。

一切関わりたくないから、私は沈黙する。

でも、本当は叫びたい。

指を指して叫びたい。

この女、顔もブスだけど、性格もブスなんだぜ!

・・・言える訳がない。

あぁ、もどかしい。


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