街角のコミュニケーション

世の中コミュニケーションだらけ。

髪を切った時にみる周囲の反応いろいろ

どうでもいいことだけど、髪を切った。大胆に切った。

私はどちらかと言えば「ロン毛」の部類であったが

それを突然のベリーショートにしたのだ。特に理由はない。色気も何もない。

本格的な夏を間近に控え、こざっぱりしたかっただけである。

ただ、それだけの話しなのだが、周囲の反応に感じるところがあった。

 

ケースその1「似合ってますよ」

これには私も悪い気はしないので、「ありがとう」と素直に言える。

会話自体もこれで事足りるので、余計な気を使わないで済むのだ。

私はこの手のやり取りはほとんど、社交辞令の一種だと思っている。

もはや挨拶代わりと言ってもいい。

誰もおじさんの髪型の変化に関心があるわけではないだろうし

こんな話題は早く済ませるに越したことはないのだ。

 

ケースその2「前の方が良かったですよ」

これにはちょっと困る。どうリアクションしていいものか悩む。

こんなとき私は「そうかなぁ」と言ってお茶を濁しているが

だいたい髪の毛を切ったばかりの人に向かって

前の髪型が良かったと言うのはどういうことなのだろう。

すぐに生えてくるとでも思っているのか。まったく会話に発展性がない。

私としては軽く凹むし

私が不機嫌になるリスクを背負ってまで、言うことだろうか。

繰り返すが、これは社交辞令の一種である。

とりあえず「似合う」と言えばいいではないか。

 

ケースその3「どうしたんですか?」

この反応がいちばん困るかもしれない。

私はその都度、髪を切った理由を説明しなければならない

それが大した理由ではなくてもだ。

「夏だからさ、ちょっとさっぱりしたいと思ってさ・・・」

これで引き下がってくれればいいのだが、こういう人は次の会話を用意している。

「それにしても短くしましたね」と続く。話しが長引くタイプである。

「もう、いじるのやめてくれ」と言いたい。この会話、続けて面白いですか。

 

ケースその4「・・・・・・」

つまり、無反応。正確に言えば、意識的に反応しない

これは無関心とは違う。

あえて、その話題に触れないようにしようとしている。

私は、ある意味いちばん賢い反応ではないかと思っている。

下手な感想を言って地雷を踏むこともないし(私は地雷を踏んだことがある)

私に余計な気を使わせることもない。

無反応な人の中には、こんな人もいる。

きっと私が、誰かと同じようなやり取りをさんざんしているだろうから

あえて、そこに触れないでおこうという人。

そういう配慮ができる人は、素晴らしい思う。

いずれにせよ、こんなコミュニケーションは日常では良くあること

そして、どちらの立場にもなる可能性がある。

私は、ケースその4が居心地いいと思うのだが、正解は一つではない。

髪を切ったことに注目してほしい人もいれば、理由を聞いてほしい人もいる。だから

相手の人間性や立場、自分との関係性に配慮しながら対処すればいい。

そうして生まれたコミュニケーションこそが正解である。

少なくとも、髪型を変えたぐらいのことで、誰かが傷ついたり

誰かが迷惑を被ったりすることだけは避けたい。

自分へも、強く言い聞かせたいと思う。


人気ブログランキング


生き方ランキング