街角のコミュニケーション

世の中コミュニケーションだらけ。

クロちゃんの番組企画と、日本人の群衆行動

先日、TBS系のバラエティ番組『水曜日のダウンタウン』の人気コーナー「MONSTER HOUSE」が最終回をむかえた。番組の終盤は生放送となり、視聴者参加で国民投票が行われ、コーナーの主役である安田大サーカスのクロちゃんが豊島園に設置された檻に収監されるという内容だった。まあ、ここまではあくまでも番組内の企画なので、視聴者がそれぞれ面白いか、面白くないかを勝手に判断すればいい。ところがこの企画には続きがあって、収監されたクロちゃんを一般公開した。豊島園はこのために園内を無料開放したのだ。けっこう深い時間にも関わらず、豊島園には多勢の人が殺到し一部が暴徒化したというのだ・・・。もう、死んでくんないかな。私が腹をたてている対象は、こんなくだらない企画をした番組ではない、この企画に無計画に乗っかった豊島園でもない。こんなアホ企画に煽動された群衆たちだ。厳密に言うと、煽動された挙げ句、集団となって無秩序をくり返す烏合の衆に対してだ。ヒマか。渋谷のハロウィーンの時に軽トラひっくり返していたバカたちと同じ輩。こいつら、一人じゃ何もできやしない。集団であることを利用して、人のせいにしながら騒いでいるのだ。「みんなやってんじゃん」って。それぞれが、他人の陰に自分をコソコソと隠しながら騒いでいるうんこ野郎だ。日本人は、いつも礼儀正しく、道徳心があって、成熟した人種だ。なんて、どの口が言っているのか。怖いよ、日本人。すべての群衆が悪だなんて思ってはいない。政治でも、経済でも、社会でも、外交でも、信念や信条を持って集まらなければならないときはいくらでもあるではないか。立ち上がらなければならないときはいくらでもあるではないか。そんなときは知らん顔で、こんなくだらないときだけ群れている。情けないよ、日本人・・・。このニュースを見て1980年の流行語を思い出した。ツービートのビートたけしのギャグで「赤信号、みんなで渡れば怖くない」。・・・日本人らしいね。