街角のコミュニケーション

世の中コミュニケーションだらけ。

「テレワーク・デイズ2019」はじまる

今日7月24日は来年の東京オリンピックパラリンピックの開会式のちょうど一年前にあたる日だ。この日を目指して、社会のさまざまな場面でテスト(実験)が行われている。首都高速が通行規制されたり、移動式の交番が繰り出されたり。交通渋滞の緩和も市民の安全確保も、対策はこういうイベントがないと進化しないのかな、と思う。私たちサラリーマンもまた、この実験の対象となっている。「テレワーク・デイズ2019」という。東京オリンピックパラリンピックの会期中の交通混雑の緩和と働き方改革の推進を目的に国を挙げて取り組まれている。要は、電車やマイカーを利用して出社するのやめようじゃないか。という話である。じゃあ、会社の近くに住んでいる社員は、徒歩や自転車で出社すればいいんでしょ。とツッコミたくもなるが、そうはいかない。なぜなら、「働き方改革」という大義名分がくっついてるからである。例外は許されない。普段、電車通勤している社員も、徒歩で通勤している社員も「テレワーク・デイズ」に参加しなければならないのだ。よって、本日の弊社は全社員が在宅勤務かシェアオフィス勤務が義務付けられている。雨が降ろうが雪が降ろうがジテツーを貫いている私もまた本日は在宅勤務である。自宅のWi-Fiを利用して、パソコンをリモートで会社のネットワークにログインしていれば出社扱いとなる。そして業務が終了すれば、ログアウトして、メールで管理者に業務終了の旨を報告するだけである。これをこの2週間で4回やる。自宅にいながら拘束されているって、不思議な感覚である。もちろん、普段でも仕事を持ち帰ることはある。けれど、それは私個人の裁量で行っているもので(本当はこれがいけないのかもしれないが)会社に拘束されるものではない。私のようなおじさんにはとても落ち着かない感覚である。自由なようで自由じゃない。自宅にいながら、監視されているような気がしてならない。「他のみんなはどうしてるんだろう」と思ってしまう。「ちゃんと仕事できてるのかな」。中には休日感覚のやつもいることだろう。私も正直、昨日までは、サボって高校野球でも観に行ってやろうか、などと考えていたのだが思いとどまることにした。こういうことに慣れていない会社だから、やるとなったら徹底的に管理するかもしれない。スマホGPSを使って社員の居場所を追跡するとか、もしくは抜き打ちで上司が電話をかけてくるとか・・・。そのとき電話口の後ろでコンバットマーチモンキーターンが炸裂していたら、それこそアウトである。まさかとは思うが、初回だし、様子見の意味でも今日は大人しく自宅でパソコンに向き合うことにした。会社の始業時刻である9時30分にパソコンを立ち上げ、会社のネットワークにログインする。メールを一通りチェックしレスポンスしているとスマホに着信があった。見慣れない電話番号である。「もしもし」恐るおそる電話に出ると上司だった。やってやがる!「どうですか、なにか不都合はありますか?」だって。なんだかねぇ。社員を仕事の質で評価できるような会社じゃないと、こういう働き方は無理なんだと思った。ペーパーレスを推奨しながらその稟議書を紙で周知しているような会社だ、どうせうまくいきっこないさ。そんなに社員を管理したければ、テレワークなんて止めちゃえばいいのに。せめて、希望制にするとか、監視に耐えながらこの働き方で生産性を高められると自負しているやつらだけにやらせてくんないかな。あぁ、余計ストレスたまるわ。