街角のコミュニケーション

世の中コミュニケーションだらけ。

何はともあれシロを主張する同僚

どうやら納品物の誤配があったらしい。らしい、 というのはそれが私の仕事ではなく、3メートル先のデスクにいる 同僚の仕事だからだ。納品物が何かは知らないが、 大阪の配送センターに届くべき荷物が福岡に届いたというのだ。 この同僚は、関係各所にそのことを電話で速報していて、 それがたまたま聞こえてきただけのことだが、 そのもの言いに違和感を覚えた。

 

同僚は立て続けに3本の電話をしていた。口調から察すると、 直属の上司、営業担当、制作会社の担当の三者であると思われる。 三者に対しては、口調に違いはあるものの、趣旨は一貫して、 こうである。「○○運輸のミスで、大阪着の納品物が、 福岡に届いたので、今日は納品できません」・・・。 誤配の事実より、配送会社のミスを強調したもの言いである。 自分には1ミクロンの非もないことを分かってほしい。 という意図が読み取れる。

 

こんな電話を受ければ、相手の反応は自ずとこうなる。「 どうしてそういうことになるの?」。すると同僚は「うーん、 詳しいことはよくわからないんですよね」・・・。それじゃ、 配送会社のミスかどうかも分からないってことじゃん。 トムブラウン級のツッコミを入れたくなった。 私の覚えた違和感は、 状況確認もろくにできていないにも関わらず、保身のために「 悪者」を無理やり仕立てようとする魂胆に対してである。違和感、 というより嫌悪感に近い。

 

ついに同僚は“ボクは潔白です”の主張のために、 こんなエビデンスを持ち出した。「伝票はちゃんと書きました」 だとさ。あぁ、見苦しい。