街角のコミュニケーション

世の中コミュニケーションだらけ。

2020-01-01から1年間の記事一覧

名刺の肩書を奪われるということについて

会社の組織が変更になって大きく変わったことが3つある。オフィスビルが移転になったこと、フリーデスクになったこと、そしてもう一つは職制を示す肩書がなくなったことである。私たちには「課長」や「部長」など会社の役職を示す肩書と「デザイナー」や「〇…

名刺の断捨離

会社の引越と新しい職場環境がフリーアドレス化されることが決まったのは、今年の春先、3月のことだった。引越はともかく、私が困ったのはフリーアドレス化の方である。自分のデスクがなくなる。あらゆるものが電子化、データ化されようとも、私のようなアナ…

ペットのネーミングセンス

最近、動物病院に行く機会が増えた。娘(キャバリア・キングチャールズ・スパニエル12歳)が歳をとるにつれて、やたらと病気がちになったことで、週に一度の通院を余儀なくされている。娘の通う動物病院は毎回混んでいて、予約をしても30分や1時間待ちはざら…

ときどき、想うひと(三)鈴木くん  

お前らもっと真面目にやれや!高校3年の夏、 体育館に怒声が響く。 男子バレーボール部キャプテンの鈴木くんの声だ。 最後の夏の大会を控えた練習中、 私のようにチンタラと気の抜けたプレーをしているチームメイトに 対し容赦なくハッパをかけてくる。 もと…

ときどき、想うひと (二) 矢吹さん

実質2浪を経て大学入学を果たした私がまず取り組んだのは、食い扶持を確保することだった。親からの仕送りが期待できなかった私は、日々の生計はもちろんだが、入学金のために拵えた借金返済のために、アルバイト探しに奔走することになった。そして見つけた…

ときどき、想うひと (一)豊川さん

大学の現役受験に失敗した私は、 半ば絶望しながら途方に暮れていた。 母子家庭の我が家に予備校に通えるほどの余裕はなく、 かといって独学で一年間の浪人生活を送る自信もなかった。 そんな私が選択したのは地元を離れて就職するということだった。 当時の…

テレワークの日の自己嫌悪と感謝の気持ち

弊社のテレワークが始まって2週間が経過した。 始まった当初は会計年度末ということもあり、 手掛けていた仕事の納品作業や、仕入伝票の処理など、 在宅であっても、やることはそれなりにあった。4月に入り新年度 がスタートすると、 緊急事態宣言による企業…

好きな後輩が会社を辞めるとき

同じ職場の後輩が、3月いっぱいで会社を辞める。私より一回りも若い彼にはバランス感覚があり、コミュニケーションも仕事もそつなくこなす。何よりも自分の仕事にプライドを持っていて「負けるもんか」という気概がある。そんな気概をギラつかせることなくク…

阿呆なコメントを思い出したら、ムカついてきた

去年のこと。とあるテレビ番組で、芸人を都内の遊園地の檻に入れて衆目に晒す企画を行ったところ、想定外の群衆が殺到し、収拾がつかなくなるというハプニングがあり問題となった。近隣住民の方々は、さぞや面食らったことでしょう。この件について私は、同…

勘違い女と無能な上司が引き起こした騒動

職場がスタッフの業務の振り分け方をめぐって、ざわついている。事の発端は、1人の女性スタッフの理不尽な要求からである。「今の担当業務を外れたい」というのだ。実際、私が要求されたのでもなく、本人から直接聞いたのでもないのだが、この一言があまりに…

本能を叫ぶ少年に心を揺さぶられる

1月のある日のこと。柄にもなく定時で仕事を切り上げ、チャリンコで帰路を辿っていた。時刻は18時をすこし過ぎており、日はとっぷりと暮れている。繁華街を抜けて住宅地に差しかかると、狭い路地に張り付いた家々から、夕餉支度の香りが漂ってくる。幸せな気…