街角のコミュニケーション

世の中コミュニケーションだらけ。

テレワークの日の自己嫌悪と感謝の気持ち

弊社のテレワークが始まって2週間が経過した。 始まった当初は会計年度末ということもあり、 手掛けていた仕事の納品作業や、仕入伝票の処理など、 在宅であっても、やることはそれなりにあった。4月に入り新年度 がスタートすると、 緊急事態宣言による企業への自粛要請も手伝って、 クライアントやブレーンが続々とテレワークを開始しだした。 そして、明らかにすべての業務がスローダウンというか、 ストップしてしまった気がする。新しい案件も入ってこない。 こういうご時世なのだから仕方ないと思いながらも、 どうもソワソワと落ち着かない。なんだか焦燥感にかられている。 自分でも呆れてしまうのだが、世の中、 コロナウィルスによるさまざまな弊害が起きているのに、 それを承知していながら、 時間を持て余している自分をいちばん気にしているなんて、 なんと狭量なのだろう。ほんとに情けない。 この瞬間にも罹患して苦しんでいる方や、医療に奔走している方、 職を失い明日の食い扶持すらままならない方がいっぱいいるのにね 。少なくても、もっと家族や友人の健康やとか生活を気にしろよ、 とさえ思う。もちろん、そういう方々に対して、 自分にできることなんて何ひとつない。 そんなことは分かっている。だから偉そうに物を言える立場ではない。 ただね、気持ちの問題なんだ、気持ちの。人を想い、 労わる気持ち。励まし、感謝する気持ち。 私の気持ちなんてクソの役にも立たないことも知ってるよ。 ただね、こんな時くらいあってもいいと思うの、 そういう気持ちって。こんな時だからこそだよ。それなのにさ、 自分のことばっかり気にしている。いい歳なんだから、もう少し余裕のある考え方ができないのかね。ワーカホリック社畜か ただの老害か。 それとも日頃からこういう気持ちを持ち合わせていないからダメな のだろうか・・・。そんなことを考えながら、 本日のテレワークが終わっていく。今日、唯一の人との接点は、 近所のコンビニのレジで対峙した男性店員だった。 コーヒーと煙草を買う。この店員もまた、こんな状況下で、 ひたむきにサービスを続けてくれている。「 ありがとうございました」店員の屈託のない明るい声に、 鬱屈した気分も少し晴れる。お釣りを渡された私は「うん、 ありがとうね」という言葉で応えた・・・。多分、 自然に言えたと思う。